今回は前々から気になっていた「Muscle Deli(マッスルデリ)」という,なんとも野性的な香りのする宅配サービスを利用してみました。
こちらはいわゆる冷凍弁当にあたります。
変わったところとしては,身体づくりに焦点を置いたメニューが挙げられ,ジム通いしている人におなじみの鶏肉がほぼ全てのメニューに登場してきました(笑)
値段は多少しますが,それに見合う新鮮な体験ができたと思うので,ここにレビューがてらまとめさせていただきます。
マッスルデリとは
「身体づくりのトレーニングには食事のサポートも必要だ」ということで,自分の目指す身体を獲得するための食事を作っているのが,このマッスルデリです↓↓
公式サイト
2017年5月からの3年で販売数は2.75倍に伸び,多くのファンを獲得している背景には健康意識の高まりや自粛要請の影響もあるのでしょうが,「余計な脂肪を少なくし,筋肉量を増やすための食事」だからこその結果もあると思います。
栄養素的にみると,脂肪に対してのタンパク質量が多いのが1つ特徴でしょうか。
とはいえ,糖質を全く取らないなどの極端な食事内容とはならず,毎日食べ続けていける,栄養バランスに優れた食事です。
目的別のラインナップとして,大きく分けて3種類があり,具体的には,減量(LEAN)目的のものから,体型維持(MAINTAIN)のもの,そして増量(GAIN)の3つとなり,後のものほど食べる量が増えていきます。
以下は同じメニューで栄養素を比べたものですが,単に量が変わるだけにもかかわらず,しっかりと1食分食べ切ることで,必要な栄養素が取れるというのはわかりやすいです。
極端な話,LEANを2つ食べるとGAINになる的なイメージで構いません↓↓
普段運動をされている方なら感じたことがあるかもしれませんが,運動よりも食べる量をコントロールする方が,体重や体脂肪には影響を与えることが多いです。
私も週に数回,地元のバスケチームに参加していますが,そこでの数時間で消費するカロリー量(400kcalちょっと)など,その後の食事にビール(350mlで140kcalくらい)を1本加えて飲んでしまえば,すぐに水の泡となります。
かといって,まったく食事をしなければよいほど単純でないのが身体づくりの難しいところで,ただ食べずに毎日走り続けたりすると,ただやせ細っていくだけで,決して健康的な感じにはならないのです。
ただやつれただけみたいに見えてしまうでしょう。
かといって自己流で高タンパクな食事を取ろうとすると脂肪の摂取量もその分増えてしまいますし,毎日ササミ生活を実践してみても,メニューのバリエーションの乏しさでかなりのストレスを感じてしまい,その反動で暴飲暴食をしてしまえば,上のビールの話ではないですが,それまでの努力が一瞬で吹き飛びます。
そんな難しい課題であってもマッスルデリなら叶えてくれるということで,1食あたりの栄養バランスが考えられているだけでなく,メニューも豊富で約40種類から選択可能です。
最近では糖質を70%も抑えたパンケーキが登場しましたし,過去にはプロテインビールも公式サイトで売られていたくらい,画期的な試みをしている企業だと思います。
食べ方は簡単で,トレーニング後や普段の食事をマッスルデリと置き換えればよいだけで,プロテインのように味気のないものを摂取することを考えれば,断然魅力的に映るのではないでしょうか。
それに食事の献立を考えてはスーパーに出向き調理する必要もなくなるわけですから,こんなご時世的にはありがたいですよね。
実際にプライベートジムにも導入されているということですが,トレーニング後のゴールデンタイム(30~60分)に食べるタンパク源として,マッスルデリをチョイスするのは理に適っています↓↓
導入実績のあるパーソナルジム例
HEAT24,T-balance,Druggist GYM,B-BODY,Body ReBorn,Lieto,TIGHT ONE,A to Z,KARADA MAINTE,Anchor,Gtail,LIVITOなど
本格導入する前に,試食がてら1つ注文してみたので,どのようなメニューなのか参考にしてください。
マッスルデリのメニュー紹介
マッスルデリは冷凍弁当なので,佐川急便のクール便にて到着しました。
今回注文したのは「LEAN(減量)」と呼ばれるプランのもので,量が240g~280gと多くない分,温めの時間も短く4分30秒で済みます(GAINだと9分もかかります)。
なお,容器はふっくら仕上がるように蒸気の循環を計算に入れた設計で衝撃にも強く,小型で持ち運びやすさも考えられているそうです。
賞味期限は4ヶ月強あり,蓋をはがさずにそのままレンジにかけます↓↓
文面の節々に若さを感じるように,メニューも若い人好みの味です。
とはいえ,年齢が上であっても体型を維持できている人というのは見た目も中身も若いことが多く,これがトレーニングしている人の通常のテンションなのかもしれません(巣ごもり生活のせいで忘れかけていました)。
それでは実際のメニューをいくつか紹介してみましょう!
鶏肉のトマトソース炒めセット
栄養成分
エネルギー372kcal,タンパク質35.9g,脂質8.5g,糖質33.0g
まずは鶏肉のトマトソース炒めセットを食べました。
食べる順番など特に決まっていませんので,1食完結型だと考えてください。
実際の加熱時間は4分30秒では足りず1分足しました。
かき混ぜて追加加熱すると良いかと思います。
まず感じたのは米が玄米だということです。
普段食べている白米とは根本的に違います。
早速かなりの衝撃を受けました。
ナス+トマト+鶏肉の組み合わせで美味しいものができないはずはないですね。
鶏肉は食べやすいように一口大にカットされているだけでなく,皮を取り除くことで脂質とカロリーを減らしていることもわかります。
容器はすべて共通で3つの区画に分かれ,副菜の海老は甘く優しい味付けで異なる食感も楽しめました。
カオマンガイセット
栄養成分
エネルギー368kcal,タンパク質30.3g,脂質9.5g,糖質34.9g
カオマンガイ(海南鶏飯)とは,茹でた鶏と米飯(鶏のゆで汁で調理することが多いそうな)が一つのプレートになっているもので,東南アジアの庶民料理と言われます。
珍しいですが,どこかで食べたことのある味がするのはそういった理由からです。
私はシンガポール旅行のときに屋台で食べたのが最初でした。
マッスルデリの味の特徴は,とにかく鶏がおいしいことですね。
今回のは歯ごたえが抜群で,味付けは濃い目でよく染みています。
玄米の香りは相変わらずで,非日常感に貢献していました。
サーモンとアスパラのパスタセット
栄養成分
エネルギー426kcal,タンパク質35.0g,脂質12.9g,糖質30.5g
サケフレークがまんべんなくかかったパスタはこれまでに食べたことのないおいしさ。
食感はミートソースみたいで,一瞬「明太子?」と誤解しましたが良い意味で裏切られました。
今後のレシピにいただきます。
毎度おなじみの鶏肉は,鶏ガラスープと生姜に味付けされて出てきました。
そしてほうれん草とベーコンのソテーは鉄板です。
マッスルデリは野菜も美味しいですね。
冷凍されていたものとは思えません。
このメニューは他の人に出して反応を見たいです。
私的に一番のお気に入りになりました!
さばの塩焼きセット
栄養成分
エネルギー403kcal,タンパク質30.4g,脂質13.5g,糖質34.3g
さばの塩焼きがメインですが,目を引くのは「まさに緑黄色!」といった色合いの方で,ブロッコリーを中心とした野菜がゴロゴロ入っています。
恐る恐る口にしますが,第一声は「あ,おいしい」でした。
さばはちょっと骨がありましたがジューシーで,結局骨ごと食べてしまいました。
コショウのきいた蒸し鶏も,これまでとはまた違う味のバリエーションです。
玄米は感触がもち米のようで,噛みしめると特有の甘みを感じます。
鶏肉の醤油麹焼きセット
栄養成分
エネルギー384kcal,タンパク質35.2g,脂質9.4g,糖質34.8g
最後に紹介するのは,鶏肉をメインとした醤油麹焼きセットです。
色合い的にはやや地味ですが,鶏肉は相変わらずおいしいですし,チンゲン菜とニンジンなどからなる副菜はセロリが味を引き締めます。
鶏肉は味付けがシンプルだと,素材の味が伝わりやすくなるようです。
ケンタッキーフライドチキンの鶏肉部分の味といえば想像しやすいでしょうか。
こちらは皮なしで脂肪分が少ないので,減量している感じが伝わります。
今回紹介したすべてのメニューにおいて鶏肉が登場してきましたが,これだけ豊かなレパートリーに仕上げられるものなのかと大変勉強になりました。
まとめ
以上が,アクティブに活動している方におすすめのマッスルデリのレビューでした。
おかずのみが入っていて「ご飯は別に用意してくれ」という冷凍弁当が多い中,マッスルデリはオールインワンになっていて,まるで海岸沿いのお店で食べる1プレート料理のようです。
生姜やニンニク,セロリなどを上手に使って風味豊かに仕上げてあり,若い人が好きそうな大味で濃い目の味付けで,鶏や玄米が苦手ではなく,タンパク質をしっかり取りたいすべての方におすすめです。
特に鶏と冷凍野菜の出来は,これまで食べた冷凍弁当の中でも,群を抜いて良かったように感じています。
栄養成分的には,自分では調節しにくい高タンパク質で脂質も抑えてあるところがありがたく,さすが管理栄養士監修の献立でしたね。
個人的には食事に変化が生まれたことが大きく,日々の食事に対する意識の持ちようが変わりました。
「折角LEANの食事を取っているのだから」と,夜中のカップラーメンは控えたり,間食を我慢するようになったのも大きかったですね。
もっとも,たかが1週間程度の,それも1日の1食を置き換えた程度では体重に有意な差は出ませんでした(66.4kg→66.0kg→65.6kg→65.6kg→66.2kgのように推移)。
今週の問題点としては,特に運動をしていなかったのが問題で,脂肪を筋肉に変えていくことが必要だったように思います。
やはり,全身運動であるスクワットをしながら温め時間を過ごすべきでしたね。
利用にあたっては,マッスルデリで最安となるLEANプランでも1食1000円ちょっとしますが,その値段に見合うだけの食生活が送れるというのが私の結論です。
興味を持っている方は,是非一度食べてみてください↓↓
最後までお読みいただき,ありがとうございました。