これまで,栄養バランスが整った冷凍弁当ばかり食べてきましたが,今回はそういった目的ではなく,前々から気になっていたものを食べたいと思います。
私が今回注文したのは,ずばり「ANAの機内食」です。
これは普段,ANAのエコノミークラスでメインディッシュとして提供しているものを,利用客以外でも気軽に食べられるようにと販売したものとなります。
冷凍弁当の形態で届くので,いつでも食べたいときに食べられますし,ラインナップに子どもから大人まで大好きなメニューが並んでいる点が大きな特徴です。
今回は12種類のセットを手に入れることができましたので,1食ずつ毎日食べながら,味のレビューをしていきましょう!
ANAの冷凍弁当とは
ANAの冷凍弁当ですが,正確には「ANA FINDELISH(ファインデリッシュ)」と言い,公式ギフトショップなどで購入することができます。
機内食に精通したANAのケータリングサービスが,「全国各地の食の豊かさや奥深さを自宅にお届けしたい」という想いから生まれたものです。
ただお腹を満たすだけのものではなく,圧倒的な遊び心でもって,楽しくワクワクした食事時間を過ごせるようにと作られていることは,上の画像に示したパッケージからも伝わってくることでしょう。
有名なお店は楽天市場にありますが,他にTBSショッピングなどでも購入することができます↓
なお,今回私が購入したのは,100万食記念となる特別なセットですが,他にも以下のようなセットがありました↓
- ファーストクラス機内食
- 肉の感謝祭
- 機内食総選挙 肉の王者
- 機内食総選挙 2位の逆襲
- 機内食ごっこセット
私のように1人で食べるのでなければ,同じものが複数個入っているセットの方が使いやすいでしょうから,目的とラインナップを頼りに選ぶようにしてください。
ただし,購入の難易度はやや高めで,ポイント祭りが開催されていたり,クーポンが配布されていたりする時期だと,すぐに品切れになってしまうことには注意が必要です。
賞味期限は長く,半年ほどあります。
ゆえに,準備は早めに取り掛かりましょう。
注文から発送までやや時間がかかります。
私の場合は1週間弱で届きました。
ANAの冷凍弁当のレビュー
これまでに食べることができたのは,以下のものです↓
ビーフハンバーグステーキ・大阪大黒ソースチキンカツカレー・鶏もも唐揚げ油淋鶏ソース・シーフードドリア・紅鮭の彩り御飯・天丼・洋食屋のハンバーグ・北海道チキンザンギ丼・タンドリーチキン風サフランライス添え・とろとろ玉子の鰻玉丼・赤ワインで煮込んだハッシュドビーフ・三元豚の焼肉重
これらについて1つずつ,レビューをしていきましょう。
なお,ANAの冷凍弁当の調理方法についてですが,以下の手順で行います↓
- 24時間前に冷蔵庫に移し解凍する
- 透明のテープを外し電子レンジで3分加熱
解凍は電子レンジで(200Wで5分)行っても構いませんが,公式は冷蔵庫の方を推奨です。
ビーフハンバーグステーキ
コンパクトな容器ながら,中の色合いは赤緑黄と揃っています。
ハンバーグは肉の味わいが感じられ,手ごねハンバーグにみられるような,中央部分のジューシーさが残ったままで驚きました。
米からはパセリの香りがし,ニンジンも甘かったです。
大阪大黒ソースカツカレー
具材にカボチャやナスがあるのが嬉しい,ソースの味わいが確かに感じられるカレーです。
カツはやや薄目ではありますが,卵もあるので満足感があります。
ご飯は粘度が低めで好みでした。
鶏もも唐揚げ油淋鶏ソース
パリッとではなく柔らかな食感の唐揚げですが,ソースが油淋鶏風ということで,しょうがの香り漂う,中華的な甘酸っぱい味です。
子ども向けというよりかは,大人が満足のいく味付けとなっていました。
具材にあるピーマンが良い味を出していて,ご飯は容器の半分を占めるくらいにたっぷりなので,唐揚げ丼が好きな方は特に気に入ると思われます。
シーフードドリア
エビや貝柱の味がはっきりわかるシーフードドリアですが,よく味わうと,様々な味が隠されていることがわかります。
その秘密はどうやら,異国感の漂うサフランライスの上にかかったトマトソースにあるようで,アサリや甘いフルーツの味が感じ取れました。
ライスは前面に敷き詰められ,非常に満足感があります。
紅鮭の彩りご飯
紅鮭の彩りご飯は,きれいに3色に分かれています。
野沢菜は変な苦みなどなく,醤油の塩気がほんのり付いたもの。
鮭はやや塩辛いのですが,そこらのスーパーで買える鮭ほぐしでは味気なかったでしょう。
このくらいが良い塩梅のように感じます。
もっとも,わずかに甘みが感じられる卵部分と一緒に食べることで塩気は和らぎますし,逆に卵部分だけでは物足りなければ添えてある唐揚げと一緒に食べればよいだけのことです。
ニンジンは植物の葉のように成型され,季節感のある一品でもありました。
天丼
天丼のエビは美味しいですが,1尾なので大切に食べました。
他にかき揚げ,ナス,カボチャの天ぷらが乗っています。
具材に対してご飯の量がやや多めかなと思いましたが,しば漬けもあり,総じてみればバランス的に適当でした。
洋食屋さんのビーフハンバーグ
ポテトは塩がかかっていて,しっかり芋の味がして食べ応えもばっちりです。
メインのハンバーグは容器の4分の1くらいを優に超える量で,デミソースが控えめである分,肉の味がよりわかります。
子どもにとっては,特に嬉しい一食になるでしょう(ほうれん草は栄養素的に重要ですが,こちらは子どもは喜ばないかもしれませんが)。
黄身は液状で,計算されて調理されている感じがありましたが,品名を確認すると「目玉焼き風オムレツ」ということです。
チキンザンギ丼
チキンザンギ丼はあまり名前を聞きませんが,色とりどりの野菜(キャベツ・オクラ・赤パプリカ)が見た目に楽しい丼でした。
竜田揚げはふっくらしていて,しょうがの風味が感じられます。
甘酢ご飯は純粋に味が好みですが量的にもバッチリで,ポテトも乗っているので食べる人を飽きさせません。
タンドリーチキン風サフランライス添え
鮮やかな黄色で独特の香りのするサフランライスは,柔らかなチキンとの相性が良いです。
実はしっとりとしていて,「タンドリー」という名称から想像した通り,スパイシーな味がします。
とはいえ,野菜は淡泊な味付けになっているため,全体的にはさっぱりと食べられ,くどさは感じませんでした。
鰻玉丼
ANAの冷凍弁当は電子レンジで調理した後でも卵がトロトロです。
鰻は主役ではありませんでしたが,風味は残り,三つ葉も良いアクセントになっています。
その他,玉ねぎは食感的に重要です。
添えてある煮物はそれぞれの味が確かに感じられ,全体的にあっさり食べられましたね。
赤ワインで煮込んだハッシュドビーフ
主食はご飯ではなくペンネとなっているため,どことなくグラタン感があります。
具材としては,キノコや豆,そしてナスが入っていたことには驚かされました。
今後自分で作るときのアイディアとして頂きます。
牛肉は思った以上の量が入っていて,ご飯に対してルウが多めの状態を好む私ですが,ANAの機内食もまさにその通りの配分になっており,生クリームやバターの風味が深い味わいを生み出していました。
三元豚の焼肉重
先の鰻玉丼と異なり,三元豚の味わいが確かに感じられる焼肉重です。
キノコ部分は秋の味わいで,よくみると,ブナシメジとシイタケの2種類があることがわかります。
同様に,卵も錦糸卵とゆで卵風のものがあり,小さい容器の中でさすがの気配りが感じられて高評価です。
まとめ
ANAのエコノミークラスで提供している機内食だということで,万人に受け入れられる味と老若男女すべてを対象にしたラインナップは食べる人を選びません。
どのメニューもおいしく,多くの人に好まれるであろう味付けです。
特に気に入ったものを挙げろと言われれば,ハンバーグとハッシュドビーフでしょうか。
後者については,ワインと一緒に食べたときの写真を撮り損ねたことが今回の心残りです。
容器はコンパクトながら,夜に食べ過ぎたくない私としては嬉しい仕様で,もちろん,上の写真にあるように,冷凍弁当に何かしらの副菜を添えて食べることもありました。
野菜をこれだけ食べても,カロリーはわずか20kcalです。
なお,冷凍弁当自体のカロリーは300~500kcal程度で,容器を裏返すと,詳しい内容が確認できます(他に公式HPでも確認可能です)↓
概して,カップラーメンを作るのと同じ時間で作れてしまうのは大変に便利で,空になった容器は複数重ねて捨てることができます。
何より,私は飛行機が好きなので,毎回テンションが上がっていました。
食事をおいしくするのは,素材そのものの味だけでなく,見た目などにも影響されることを改めて実感した日々でした。
是非,旅行好きな方に贈ってみてください。
巣ごもり需要が増えた今ですし,ANAの機内食は簡単に購入できないものだけに,きっと喜ばれますよ↓
最後までお読みいただきありがとうございました。