無事に食生活アドバイザーの資格を取得すると「食アド会員制度」なるものを利用できるようになります。
これにより,折角学んだ知識を風化させることなく,最近の話題にも明るい理想的なアドバイザーで居続けることが可能です。
年会費に見合うほどの内容があるかどうか,是非チェックしてみてください。
食アド会員制度とは
食生活アドバイザー会員とはFLAネットワーク協会が2008年から設けている制度です。
会員の活動をサポートすることを目的としたもので,具体的には以下の6つの特典が利用できるようになります↓
- 食アド情報誌(年2回発行)
- 食アドPRESS(年4回発行)
- 食アド勉強会に無料で参加可能
- 食アド情報ゼミナールへの参加無料
- 食アドアカデミーの受講可(有料)
- 食アドのお店認定(有料)
詳細は次章以降で説明しますが,最初の2つは資料として役立つものであり,次の3つは学習の場となるもの,最後のものは店としての認定が受けられるものです。
なお,受かった級が2級であろうと3級であろうと,特典内容に差はありません(書かれている内容が違ったり,参加できるセミナーに差があったりはしません)。
また,学術的な分野における会員制度というのは年会費を払うところがほとんどで,だからこそ特典が充実することにも繋がっているのですが,食アド会員の年会費は5,000円です。
合格証が送られてきたときに申込書が同封されているので,必要事項を記入して郵便局まで振り込みに行きましょう。
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専用の払込取扱票が必要なので,途中期間が空いてしまったような方が申し込む場合は,FLAネット協会に直接問い合わせるようにしてください。
なお,会員の期間は4月1日~3月31日か,10月1日~9月30日のどちらかになります。
それでは次章から,より具体的な特典内容の紹介に移りましょう!
食アド情報誌
年に2回発行の食アド情報誌ですが,内容としては生活に役立つ情報であったり,新聞記事のスクラップが1冊にまとまったものです。
ページ数は約70ページで,特に後者の新聞記事では,食と生活に関する最新のものが複数のジャンルごとにまとめられていて,手軽にかつ信頼の置ける情報が手に入るので大変に役立っています。
例えば,2021年春号の目次は以下の通りです↓
- 人に良いコラム
- 食アド新たな時代へ
- INFORMATION
- FLAのための薬菜料理
- FLA公認講師の情報アンテナ
- 栄養と健康
- 食文化と食習慣
- 食品学
- 衛生管理
- 食マーケット
- 社会生活
最近はコロナ禍ということもあって,勉強会が開催しづらい状況になっています。
そこで,本来ならば情報ゼミナールで行うはずのものを,誌面上でまとめてくれている場合もあるわけです↓
こちらは野菜と出汁の活用法に関する内容になり,こういった知識は日常にすぐに役立つでしょう。
なお,上の目次の6番以降はすべて新聞記事になり,誌面の9割を占めるほどの膨大なものです↓
すべての記事は前回に発刊されたとき以降の日付(半年以内のもの)になっている上,収録されている新聞社をみても,産経・毎日・読売・朝日・日本経済新聞と幅広いところから集められてきています。
これだけの知識を選別してまとめてくれているわけですから,最新知識は大体網羅できてしまうと言えるでしょう。
食アドPRESS
食アドPRESSは年に4回発行され,「食」ビジネスについてであったり,日常生活を送る上でのFLAの社会的価値についてであったりをまとめた情報誌(全4ページ)です。
例えば,第51号の内容を紹介すると,昨今の炊飯習慣をメインに,葛餅や麦茶についての雑学の他,食にまつわる興味深い商品やNEWSを読むことができました。
特に,農林水産省が発信する「Google Arts&Culture」については初耳で,大変良いことを聞けたと感じています。
是非みなさんも,以下のページを訪問して学んでみてください↓
その他,間もなく開始される食アド情報ゼミナール(参加料無料)や食アドアカデミー(要受講料)の実施内容や申し込み方法についてのお知らせもありました。
一方で,新商品や新サービスの情報を主に扱う「食と生活ジャーナル」も同梱されており,こだわり食生活アイテム(カッティングボードやケトル)などの情報の他,最近のNEWSについて知ることができます。
ちょうど近くの神社で茅の輪をくぐってきたタイミングだったので,名越ごはんの話題はより身近に感じることができ,大変興味深く読めました。
食アド勉強会
食アド会員のスキルアップや知識のブラッシュアップの場となるのが「食アド勉強会」です。
折角学んだ知識を育成,向上させる目的ですが,足を運んで参加するとまた別の発見があります。
最近では以下のようなプログラムが行われました↓
- 健康寿命を延ばす,スーパー運動療法
- マーケティングのプロが教える最新トレンド情報
- 家庭でできるスポーツ食育
- のぞいてみよう食品流通の世界
- 誰かに教えたくなる野菜の話
- 食を楽しみながら健康になろう
すべて参加は無料なので,興味があるものがあれば参加してみましょう。
やや会場が遠くなることもあるのですが,熱心な会員の方だと,食旅行も兼ねてお出かけになるようです。
食アド情報ゼミナール
食アドゼミナールは,会員同士によるコミュニティーの場となります。
資格を通じて,食と生活情報の輪を広げるために行われますが,2021年度に東京で行われるもののタイトルは「コロナ禍ショックにおける食トレンド~食生活アドバイザーとして身に付けておくべきマーケティング~」となっており,会場は新宿区にあるAP西新宿です。
例えば,上記のものは先着30名様となっており,食アドPRESSに載っていた電話番号を使って申し込みを行う必要があります。
食アドアカデミー
食アドアカデミーは,名前にある通り,より学問的な情報や手法を提供するために行われるものです。
有料にはなりますが,実演があったり受講すると修了証が発行されたりなどと充実しています。
食アド会員になると,特別価格での受講が可能です。
2021年度は食生活アドバイザー公認講師6名により,4時間コースのプログラムで1日完結型の内容で,受講料は11,000円でした。
介護食士,料理士,野菜スペシャリスト,公認スポーツ栄養士,管理栄養士,惣菜管理士,栄養睡眠改善トレーナー,柔道整復師といった専門の方たちによる講座を受けることができます。
先のゼミナール同様,電話で申し込みを行いますが,こちらも人数に限りがあるので,申し込みの開始時間に注意しましょう(先着順です)。
なお,2020年度は以下のようなタイトルで行われました↓
- ライフステージごとの食べ方講座
- 栄養睡眠改善リーダー養成講座
- 来たるべき介護に備えて
- もてなし上手になろう
- 食品表示の読み方・書き方講座
これ以外に,食アド3級をお持ちの方が2級に挑戦する際に利用できる合格指導講座もあります。
食アドのお店認定
FLAネットワーク協会が応援する「食アドのお店」として認定証が発行されます。
店に掲示することで,利用者からの信頼をより高めることができるでしょう。
掲示期間は食アド会員期間と同じで,毎年2,200円の発行費用がかかります。
こちらについては協会の事務局に問い合わせてください。
まとめ
以上,食アド会員制度の特典内容をまとめてきましたが,いかがだったでしょうか。
サービスのように目で見えない体験については値段を付けることが難しいと思いますが,無料分だけみても,年会費に見合うだけの充実度はあるように感じました(それゆえ,私自身も会員になっているわけですが)。
仕事などで一線を退いてしまえば不要となってしまう知識と異なり,これからほぼ一生かけて理解を深めていく必要がある食生活の分野ですので,生涯の趣味として楽しみながら学び続けていけたらと思います。
そして,ここで培ったスキルや知識を,家族を始め,周りの人々の役に立てていきましょう!
最後までお読みいただきありがとうございました。