今回は,日清食品の「完全メシ」を取り上げ,その味や特徴についてみていきましょう!
栄養バランスが取れている食品と言えば,シリアルや最近だとBASE FOODのパンが浮かびますが,完全メシはカレーや焼そばが主要なラインナップを形成し,普段食べているものと簡単に置き換えられるところが特徴です。
1食あたりの値段が500円を超えるようなことはなく,中には,普通のレトルトよりも美味しいものもあり,技術の進歩を感じさせられます。
まずは概要の説明から始めましょう!
完全メシとは
完全メシは日清食品の商品で,一見,インスタント食品のようでありながらも,日本人の栄養素,特にPFCバランスが整っていることが魅力です。
加えて,栄養と美味しさのバランスもよく考えられていることを忘れてはいけません。
栄養バランスを考えると,一般的には苦みやエグみが強まってしまう傾向にありますが,そこは日清食品がこれまでに培ったノウハウが生かされています。
日清食品と言えばカップヌードルやUFOのイメージですが,完全メシにおいても,それらで培った最新技術を使って,米や麺の食感や肉やうまみを上手に扱っていて,ラインナップにシーフードヌードル焼そばやUFOが含まれているほどです↓
完全メシのラインナップ
カップライス:カレーライス系を中心に,タイや韓国といったアジア料理もある。
即席めん:さすがに汁はなく,焼そばがメインではあるが,カップヌードル味の焼そばなどが含まれる。
スープ:栄養的には上2つに劣るものの,ポタージュがラインナップしていて,何かと一緒に食べたり食が細い人に向いている。
冷凍:スーパーの冷凍食品として定番のものがラインナップ。パスタや丼物を始め,餃子やお好み焼きのようなキワモノもある。
上の他にも,パスタソースやスムージー,あんぱんやお菓子もありました。
冷凍もの以外は消費期限が数ヶ月あるものが多く,常温で保存でき,いざという時にも役立つはずです。
しかも,調理方法が簡単で,多くはお湯を注ぐだけで完成しますが,詳しくは次章以降でみていきましょう(レンジでチンするものや,そのまま食べられるものも含まれます)!
少なくとも,献立を何にするか頭が働かなかったり,暴飲暴食の恐れがあったりするときに完全メシの存在が有難く映ることでしょう。
ご飯ものの完全メシ
今回紹介するカップライス
カレーメシ欧風カレー中辛,キーマカレーメシスパイシー,ハヤシメシデミグラス
完全メシではない普通のものも売られていますが,味はそのままでより栄養バランスを強化しているのが特徴で,例えば,カレーメシで比較すると通常7.2gのたんぱく質が,完全メシでは20.0gにまで増えています↓
栄養成分 | 通常のカレーメシ | 完全メシ |
熱量 | 465kcal | 483kcal |
たんぱく質 | 7.2g | 20.0g |
脂質 | 15.5g | 15.0g |
炭水化物 | 74.1g | 70.7g |
作り方ですが,蓋を外すとパウダーとオイルの2袋が出てくるのですが,後者を蓋の上で温めることを忘れないようにしましょう。

お湯を注いで5分間待ちますが,お湯を沸かすところから始めるとなるとちょっと長いように思うので,朝の忙しい時間に食べるよりは昼や夜の出番の方が多いように思われます。
時間になったら,袋を2つとも入れてとろみがつくまでかき混ぜますが,色が一気に変わるので面白いです。
ちなみに,スパイスやうまみ(深みが感じられるエキスのようなもの)はこれらの袋に入っています。
味ですが,これまでにカレーメシ系を食べたことのない人は,レトルトで似た味のものはないと言っておきます。
作り方のところでわかったと思いますが,ライスとルーをごちゃ混ぜにしてしまうわけですから,食感が一般的なカレーライスとは異なることは明らかですし,味も独特です。
大きな具は確認できませんが,食材らしきものがちゃんと自己主張してきます。
米の粒感が感じられるのは流石の技術で,べちゃっとしません。
カレーメシは玉ねぎのうまみとバター感が強く,具の中ではジャガイモの味がはっきりわかって好みです↓
トマト感があるため,ハヤシライスらしさも感じますが,その味を求めるならばハヤシメシデミグラスを食べる方が良いでしょう。
こちらは匂いを嗅げばハヤシライスそのものですし,玉ねぎやトマトの味はよりそれらしく仕上がっています。
ドロッとした見た目通り,味は濃厚です↓
最後,キーマカレーですが,これは私のイチオシで,とにかくスパイシーで辛めなのですが,後からじわっと来る辛さでカレーの甘みを感じられます。
ただし,代謝が良くなって頭に汗をかいてしまうので,休日の昼間に家で食べることが多いです。
野菜がたくさん混ざっている感じがして,健康的な食事をしている意識が生じやすいように思われます。
むしろ,普通のキーマカレーより完全メシの方が好きなくらいです↓
人によって感じ方は差があるでしょうが,私は量が結構あるように感じました。
食べ終わった後にもう1つ食べようとはなりません。
逆に,毎日3食をこれにするのは飽きるでしょう。
別にスプーンを用意する必要がありますが,それも捨てられるものにすれば,すべてゴミとして捨てられる点は便利です。
麺類の完全メシ
今回紹介する即席めん
カップヌードル汁なしシーフードヌードル,日清焼そばUFOぶっ濃い屋台風焼そば
前者に関して,私は最初,カップヌードルと同じ感じのように誤解していたのですが,実はシーフードヌードル味の焼そばでした。
なので,こちらもお湯を注いで4~5分待った後,湯切りが必要です。
その後,粉を混ぜますが,やや混ぜにくいように感じました。
シーフードヌードル味のものは蓋を開けると海鮮の香りが漂います。
麺の表面はギトギトで油感がありますが,後味は普通のシーフードヌードルと変わらないところが面白いところです。
続いて,UFOですが,液体と粉末のダブルソースが気に入っています↓
味はまさにUFOで,酸味が特徴的です。
油を入れると一気に広がる世界観を楽しんでください。
両者とも,市販されているカップ焼そばよりも味が濃いと感じられる人も少なくないでしょう。
栄養素ですが,451kcalは1食としてみれば妥当で,相変わらず高タンパクです↓
栄養成分 | 通常のUFO | 完全メシ |
熱量 | 556kcal | 451kcal |
たんぱく質 | 9.4g | 17.7g |
脂質 | 20.9g | 12.6g |
炭水化物 | 82.6g | 72.7g |
ただし,炭水化物はそれなりにあるので,減量用にはあまり向かないかと思います。
もっとも,カップ麺にまつわる悩みというのは,異様に食べたくなる日があり,かといってその日に備えて買い置きしてしまうと,その誘惑に負けてうっかり食べてしまうことが多々あることでしょう。
その点,栄養バランスが優れている完全メシであれば,罪の意識が弱まります。
スープ系の完全メシ
今回紹介するスープ
トマトクリームポタージュ,コーンクリームポタージュ
スープ系の完全メシはお湯を注いで30秒かき混ぜたら(場合によってはその後数十秒待って)すぐに食べることができます。
特にコーンクリームの方は,すぐに&よくかき混ぜないとダマになることがあるので注意しましょう。
カロリーはそこまでではないので,がっつり食べる気が沸かない朝向きです。
なお,よくある粉のスープと比べると,高タンパク質であることがわかります(通常のものは,完全メシと同じ量に換算していることに注意してください)↓
栄養成分 | 通常のコーンクリーム | 完全メシ |
熱量 | 198kcal | 192kcal |
たんぱく質 | 3.0g | 9.0g |
脂質 | 6.7g | 5.5g |
炭水化物 | 32.1g | 27.6g |
全部で3袋を入れますが,コーンクリームの場合,香草っぽい匂いの粉末と,コーンスープの粉末,そしてコーンの強い香りがする油となります。
見た目から味はドロッとしていそうですが,トロッとしていて,それほど濃厚な味ではありません↓
とはいえ,甘くて栄養のある粉末を食べている感じがあります。
まさにポタージュです。
トマトクリームの方は,オニオンとトマトの甘い味と,具のインゲンが良い仕事をしています↓
プロセスチーズの香りが漂いますが,全体が重くなることはなくすっきりと飲めました。
スムージー系の完全メシ
今回紹介するスムージー
グリーンスムージー(アップル&キウイ&ケール),ベリースムージー(ストロベリー&ブルーベリー&バナナ),バナナスムージー(バナナ&マンゴー)
いずれもすぐに飲めるのが良いです。
味はかなり濃厚で,甘さや酸味が感じられます。
ポタージュのような粉感があり,ドロリとしていて胃の中に長くとどまりそうです。
気分転換になるので朝や昼に飲むことが多いです。
果物なので糖質は高いかと思いきや100kcalあたりの量を比較してみると,
- ベリースムージーは14.4g
- カレーメシは13.0g
- シーフード味焼きそばは12.6g
などと大差ありませんでした。
たんぱく質の量が多いので,筋トレのお供に飲んでいます。
ベリースムージーは粉感は弱めで,飲みやすくしたイチゴジュースといった感じです↓
着色料はトマトのリコピン(ピンクから赤色になる)とクチナシ(花は白で黄色と青と赤の着色が可能)です。
上の3種類の中ではこれが一番気に入っています。
グリーンスムージーは青汁のような見た目ですが,味は果物(特にキウイ)の味が強く苦くありません↓
クリーミーで滑らかな喉ごしでスッキリとは飲めませんが,味自体は後に引きません。
BASE FOODとの比較
最後に,似たコンセプトの食品であるBASE FOODと完全メシを比較してみることにしましょう。
両者とも主力商品は別にありますが,ここでは似ている焼きそばとあんぱんに絞ります。
BASE YAKISOBA(86g)と,完全メシのUFO(123g)を比較してみたのが以下ですが,カッコ内は完全メシと同じ量に変換したときの値です↓
栄養成分 | BASE YAKISOBA | 完全メシ |
熱量 | 306(438)kcal | 451kcal |
たんぱく質 | 15.2(21.7)g | 17.7g |
脂質 | 7.5(10.7)g | 12.6g |
炭水化物 | 48.0(68.6)g | 72.7g |
食塩相当量 | 1.9(2.7)g | 3.5g |
カルシウム | 155(222)mg | 259mg |
ビタミンC | 26(37)mg | 54mg |
ビタミンD | 1.1(1.6)μg | 13.5μg |
定価 | 420円 | 429円 |
カロパは多少BASE FOODのものに分がありますが,大きな違いとは言えません(味は大きく異なります)。
ただし,1食でみると,内容量が少ないBASE YAKISOBAの方が良いでしょう(満足できるかどうかはわかりません)↓
続いてあんぱんと比較してみたのが以下です(カッコ内は完全メシと同じ熱量に換算したときの値です)↓
栄養成分 | BASE BREADこしあん | 完全メシ |
熱量 | 290kcal | 212kcal |
たんぱく質 | 13.5(9.9)g | 8.6g |
脂質 | 6.9(5.0)g | 6.0g |
炭水化物 | 46.5(33.9)g | 32.5g |
食塩相当量 | 0.6(0.4)g | 0.4g |
亜鉛 | 1.6(1.2)mg | 1.7mg |
鉄 | 1.4(1.0)mg | 2.0mg |
カルシウム | 113(82.5)mg | 164mg |
定価 | 289(211)円 | 243円 |
ベースフードの方が1個当たりの量が多いので得られる栄養素も多くなっています。
たんぱく質の量が多少多いのと,値段がわずかに安くなりますが,こちらも味で決めるのが良いでしょう↓
まとめ
以上,完全メシの特徴や味の感想をメインに,最後にBASE FOODとの栄養素の比較も行ってみましたがいかがだったでしょうか。
三大栄養素のうち,たんぱく質を取るのが難しいので,高タンパクなところは助かります。
味に関しては,キーマカレーや麺類は通常のものよりも美味しいと感じられたほどです。
さすがに毎食を完全メシにするのは飽きてしまうように思いましたが,楽をしたいときや,栄養の取れた食事を用意できないときに重宝するように思いました。
ネットショップで簡単に買えるので,安く買えるところで購入してください↓
最後までお読みいただきありがとうございました。