今回は「BASE FOODの食パン」についてレビューしていきましょう!
栄養素的には普通のBASE BREADとなんら変わりありませんが,食パンの形をしている分,使い勝手や食べた感じには確かな違いがあります。
個人的にはトーストするという行為が好きなので,調理時間は少し長くかかってしまうものの,それによる味変はおすすめです。
まずは,本商品の基本データからみていくことにしましょう!
BASE FOODの食パンとは
ベースフード社から食パンが初めて発売となったのは2022年の5月24日のことです。
このときのフレーバーはプレーン味のみでしたが,その約1年後となる2023年の5月22日には第2弾としてレーズン入りのものが販売されました。
開封するとどちらも中にミニサイズの食パンが2枚入っているのですが,これで1回の食事で期待される栄養素の半分を摂取することができます。
なお,分類的には同社の看板商品である「BASE BREAD」のバリエーションの1つとされますが,丸い形をしたプレーン味のパンは別にすでに存在しているわけです。
主な栄養素を比べてみると,今回の食パンと極めて似ています↓
ミニ食パン | 従来の丸型 | |
熱量 | 236kcal | 194kcal |
たんぱく質 | 13.5g | 13.8g |
脂質 | 7.5g | 6.7g |
糖質 | 22.3g | 18.5g |
価格 | 230円 | 210円 |
何なら,多少劣っているようにも見えるわけです(レーズンは糖質が+12.1g,カロリーは+45kcal,価格は+30円です)。
それでは,わざわざここで食パンという形で登場したのはなぜなのでしょう。
何かしらの差別化が図られていると考えるのが自然です。
例えば1回噛んだときに口の中に入ってくる量であったり,そのときの食感によっても味が変わったりするのかもしれません。
次章で実食したときの感想をまとめていますが,その前に本商品の事前情報の中から気になった特徴を箇条書きにしてみると以下の通りです↓
- 味と食感,サイズ感にこだわり
- アンケート(n=48)で83%が高評価(プレーン)
- レーズンは固くない果実のような食感
片手で持ちやすく,全粒粉の香ばしさと甘み,そのまま食べたときの口当たりの良さに加え,トーストしたときのサクもち感が魅力だと言います。
BASE BREADのミニ食パン(プレーン)と日本食品標準成分表2020年版(八訂)にある,同量の山形食パンとの比較結果としては,1袋あたり糖質が30%オフになりました。
一般的な食パンとの違いは2つ後の章を参考にしてください。
値段が高めなのは気になるところですが,値ごろ感があれば問題ないでしょう。
BASE FOODの食パンを食べてみた
それでは,BASE BREADの食パンの方,実食していきます。
まずはそのままの状態で食べてみましたが,相変わらず食べ応えが半端なくありますね。
まるで栄養の塊を食べているイメージです。
とはいえ,食パンならではの柔らかさを感じることができ,通常の丸型よりも食べやすいように感じました。
やや苦みはありますが,甘みもほんのり感じられます。
汁気をよく吸う表面なので,スープやカレーに付けて食べるとか,シロップをかけるのもおすすめです。
長さは9cmほどで正方形に近い見た目でした。
一方,トーストしてみると表面部分の硬度が上がり,サクッとした感じが加わります(ついついバターを乗っけてしまいました)↓
そのまま食べたときとは明らかに味の変化を感じ,香ばしさが加わったおかげで深みが増しています。
全体的な印象としては甘みも苦みも引っ込んでより使いやすくなったわけですが,お酒っぽさが少なくなったようにも感じるのは,熱を加えたことでアルコール成分が気化したからかもしれません。
ちなみに,普通の食パンと比べると焦げやすかったので,レンジ側の設定は弱めまたは短めなどと工夫して焼いてみてください。
また,ややしっとりしているので,出来上がり直後は熱くなります。
火傷にはくれぐれもお気を付けください。
味はどんなものとでも合いやすく,折角平たい形をしているわけですから,色々な具材を乗せて食べないともったいないです。
そのまま食べるのなら,丸型で用に足ります。
さて,私が気に入っている食べ方はトーストしたミニ食パンに糖質ゼロのハムとレタスを乗せたものです。
サブウェイのサンドウィッチ的なイメージで捉えておくと良いでしょう。
栄養的には従来通りの完全栄養食(2袋で,栄養素等表示基準値に基づき,過剰摂取が懸念される脂質・飽和脂肪酸・炭水化物・ナトリウム・熱量を除いて,すべての栄養素で1日分の基準値の1/3以上を含む)です。
なお,繊細な味わいが残っているという点では,そのまま食べたときの方が優れているようにも感じられます。
例えばレーズンの方は,トーストしない状態でも十分美味しく食べられました↓
果実の存在感はしっかりあって,パン生地の程よい苦みとレーズンの甘みが上手く調和していて見事な完成度でした。
考えてみると,BASE BREADを利用する際,常時アレンジを加えるわけではないでしょうから,特に何の調理も必要としないレーズンは使いやすく,丸型にレーズンはありませんから,味的にもユニークです。
プレーンほど具材を自由に乗せにくくなりますが,バターとの相性は極めて良いように感じます。
やわらかいパンが好きで,BASE BREADの味も本来から知っていておいしく食べられている方,時短に魅力を感じるような方であればそのままで,そしてBASE BREADビギナーの子どもやトーストしたパンが好きな方はひと手間加えてみることをおすすめします。
市販されている食パンとの比較
最後に,市販されている食パンとBASE FOODのものを比べてみましょう!
今回はロイヤルブレッドを比較対象に選び,めぼしい栄養成分を比較してみます(両者とも85gとして計算)↓
BASE BREAD※ | ロイヤルブレッド | |
熱量(kcal) | 233 (281) | 219 |
タンパク質 | 13.5 (13.5) | 7.7 |
脂質 | 7.2 (7.4) | 3.4 |
炭水化物 | 25.4 (38.1) | 39.4 |
食塩相当量 | 1.0 (1.1) | 0.9 |
※カッコ内はレーズンのもの。
これ以外のビタミンや葉酸などの栄養素において違いがあるのも確かですが,基本的なところだけみても,低糖質かつ高タンパクになっていることは一目瞭然です。
レーズンの方は果実が足されている分,糖質が高くなってしまうために同じ結果にはなりませんが,それでも高タンパクは実現できています。
また,消費期限はロイヤルブレッドの方は1週間もないのに対して,BASE BREADの食パンは1ヶ月以上あるというのも確かな魅力と言えるでしょう。
ただし,値段はBASE BREADが1枚当たり115円以上するのに対し,ロイヤルブレッドは40円弱です(2024年5月の西友での売値は6枚スライスで228円となっています)。
3倍近い差がありますが,より身体に良いものをと考えている方にとっては,この価格差であってもBASE BREADは候補に入ってくるでしょう。
ちなみに,低糖質で有名なローソンのブラン入り食パンと比較してみると,2枚食べると同じくらいのカロリー(222kcal)で糖質は26.8gですので,BASE BREADのプレーンの方が優れています(その場合の値段は,BASE BREADの方が倍近くなります)。
外に持っていったときにもスマートな見た目です。
ロイヤルブレッドを食べた後にBASE BREADを食べると,前者はデッドな味わいである(白米に似ている)ため,バターやジャムなどで味を付けたくなるのに対し(姪っ子はこっちの方が好みでしたが),後者は独特の苦みや深みがあって,単独でも味わうことができます。
普段,通常のBASE BREADのプレーンを食べている私的には,このミニ食パンの方がより使いやすかったので気に入りました。
まとめ
以上,BASE FOOD社から出ているBASE BREADミニ食パンのレビューでした。
特徴としては,食パンならではの味わいや使い勝手に優れ,トーストをしたときとしないとで別の楽しみ方が可能です。
栄養素的には,BASE BREADシリーズに共通で,特に糖質控えめで高タンパク質であるところが市販の食パンよりも優れていました。
BASE BREADの性質上,シュガートーストやハニートーストにアイスを載せるなどの高カロリー化はしにくいですが,低糖質な具材を使ってサンドイッチ的なものにするのは大いにお勧めです。
一度に食べる枚数を減らせば,栄養素的にアレンジできる余地が広がり,卵やハムやベーコン,野菜などを候補に,自分ならではの食べ方を研究してみてください(とはいえトーストしたものを長く置いておくのはおすすめしません)。
BASE FOODを初めて購入される方は,コンビニなどで買うと損してしまうので,以下の記事を読んでおくことをおすすめします↓
最後までお付き合いいただきありがとうございました。