今回はベースフード社の「カップ焼きそば」を買ってみたので,その特徴だったり食べ方だったりについて語ってみようと思います。
最近の私は久しぶりに運動を再開し,食事管理をしているのですが,さすがに運動をしない期間が半年とか1年になると体重計の数値は明らかに悪化してしまうもので,体年齢が10歳くらい上がってしまったときは大いにショックを受けました。
とはいえ久しぶりのダイエットは中々に大変で,毎日プチ断食状態でサラダチキンやブロッコリーばかりを食べていることにストレスを感じ始め,いつか暴食してしまうのではないかと不安です。
かといって,インスタントラーメンやスナック菓子をスーパーで買って食べるわけにはいきません。
目の届くところにジャンクフードがあれば間違いなく手に取ってしまうでしょうから。
そんなときに目に留まったのが,表題のカップ焼きそばだったわけです。
ベースフードのカップ焼きそばとは
正確には「BASE PASTAソース焼きそば」と呼ばれますが,2024年4月3日に発売された完全栄養食(農水省の定める栄養素等表示基準値に基づき,脂質・飽和脂肪酸・炭水化物・ナトリウム・熱量を除いたすべての栄養素で,1日分の基準値の1/3以上を含むもの)です。
この商品がユニークなのはカップ麺の形態を取っているところで,これまでのBASE FOODと言えばレンジで温めて食べたりお湯でボイルしたりするものが大半でした。
しかし,このソース焼きそばはお湯を注いで4分待つだけで作れてしまいます。
BASE PASTAに分類される商品に限ってみれば,冷凍食品のBASE PASTAだと冷凍庫で保管し,食べる時はレンジでチンする必要がありますし,生麺タイプのBASE PASTAもボイルすることが必須でした。
その点,今回のカップ焼きそばは常温で3ヶ月以上保管でき,お湯の用意さえできればよいことから,出先で食べることも容易でしょう。
もちろん,カップ焼きそばはUFOやペヤングなど,美味しいものが周りにわんさかありますが,BASE FOODのものほど栄養価は優れていません。
詳しい数値は次章で述べるので省略しますが,タンパク質が多く,脂質や糖質は少ないです。
原材料を見ても,良い物を使って作られているので「体に悪そうなもの(例えば精製ラードとかカラメル色素)が多く含まれている」などと気になることはないはずです↓
BASE PASTAソース焼きそばの原材料
めん:小麦全粒粉,大豆粉,小麦粉,小麦ふすま,粉末状大豆たんぱく,改装粉末,ドロマイト,植物油脂,粉末油脂,昆布粉末,酵母
添付調味料:植物油脂,砂糖,食塩,粉末ソース,香辛料,あおさ,粉末しょうゆ,ポークエキス
かやく:粒状大豆たんぱく,キャベツ
その他:加工でんぷん,調味料,かんすい,カラメル色素,酸味料,炭酸Ca,乳化剤,ナイアシン,パントテン酸Ca,葉酸,各種ビタミン
とはいえ,製造所が寿がきや食品工場だったところにカップ麺らしさを感じたりもしました。
定価は12個入りで5850円は1つあたり487.5円と計算でき,これは市販品の倍の値段程度に相当しますが,初回は20%OFFで購入することができます。
コンビニで単品購入できるようになればより試しやすくなるのでしょうが,発売当初は品薄になっており配送が遅れていました。
今後はどうなるでしょうか。
BASE FOODのカップ焼きそばが市販品より優れる点
次に,BASE FOODのカップ焼きそばの主要な栄養素をいくつかの市販品のそれと比較してみましょう!
今回はここ最近で食べたことがある「やきそば弁当(東洋水産)」と「完全メシのUFO(日清)」を比較対象としてみたいと思います。
麺の量が異なっていたりスープ粉末が含まれていたりもしますが,基本的に1個を買えば1回で全部食べ切ってしまうことになるわけですから,特に数値を修正することはしませんが,結果は以下のようになりました↓
やきそば弁当 | BASE FOODの焼きそば | 完全メシUFO | |
熱量 | 581kcal | 350kcal | 487kcal |
タンパク質 | 13.1g | 27.0g | 18.6g |
脂質 | 27.8g | 9.6g | 12.8g |
炭水化物 | 69.7g | 42.2g | 79.6g |
食塩相当量 | 8.7g | 2.0g | 3.1g |
ビタミンの種類 | 2種類 | 9種類 | 9種類 |
1個の値段 | 255円 | 488円 | 430円 |
やきそば弁当に付いてくるスープの食塩相当量は2.3gで,上の数値にはそれが反映されていますが,その他の項目において,通常のカップ麺と全体的な数値に大差はありませんでした。
カップラーメンほどではないものの,塩分が高いところは市販品の明らかな弱点と言えます。
また,UFOは完全メシのものを選んでみましたが,BASE FOODのものと比べると劣っている印象です。
もっとも,こちらはスーパーやECサイトでセール価格で売られていることも多く,価格は300円を切ることになります(割引価格で考えるのであれば,BASE FOODも400円を切りますが)。
熱量的にみれば,BASE FOODのものはもう1品くらい足せるので,より栄養素の数値を良くすることも簡単です。
次章では実際に食べてみたときの感想を述べたいと思います。
BASE FOODのカップ焼きそばを食べた感想
作り方ですが,普段食べているカップ焼きそばと同じです。
かやくと調味油,ソースの3つの袋があり,かやくだけを入れた状態でお湯を注いで4分待ちます。
とはいえ,焼きそばはあまり麺が伸びることを気にせずに済むのが長所です。
湯切り口があるので蓋してある紙の部分を取って湯切りしたら,蓋をトントンと叩いて具材を下に落としてから蓋を完全に剥がすようにしましょう。
そのあと,取っておいた2袋を入れてかき混ぜたら完成です。
完全栄養食ながらも調味油の小袋があったことに驚きましたし,ソースの匂いを嗅ぐ限り,何ら普通のカップ麺と変わりありません。
「どんな味がするのだろう」とひと口食べてみた時点で,「あ,なるほどね」と思い当たる味がしました↓
この感想は,これまでにBASE PASTAの生麺を食べたことがある人にしか伝わらないでしょう。
BASE BREADでは味わうことの無い,BASE FOODらしい「あの」味です。
基本的に完全栄養の食べ物というのは独特な味になる傾向があり,市販のカップ麺よりも美味しいと思うことはありません。
それは先のUFOであっても例外ではなく,完全メシのものを通常のものと比べてしまえば味的に劣っていることは明らかです。
その証拠に,普通はブタ肉を使うであろう具も,本商品ではキノコっぽい食感の大豆肉になっています(類似した例ではBASE BREADのカレーパンが挙げられます)。
なので,どれだけ噛んでみたところで味が染み出てくるようなことはないのです。
とはいえ,味はしっかり付いているのでソースを足す必要性はなく,積極的に味変も行い,青のりや鰹節,はたまたマヨネーズをかけて食べてしまえばまずくて食べられないなんてことにはなりません。
ちなみにですが,濃くて辛い味が好みの方には「大黒屋の激辛スパイスソース」をおすすめしておきます。
ところで,前章において,BASE FOODのカップ焼きそばはカロリーが低めだと言いました。
食事管理をする際には欠かせないサラダチキンと卵を加えて食べてみたところで総カロリーは499kcalにしかならず,それでいてなんとタンパク質の量は+16.7gされて計43.6gになるので,非常に優れた筋トレ飯として利用することもできます。
一方,BASE FOODならではの腹持ちの良さは本商品においても健在です。
なので,あえて何も加えずに単品で食べることで,減量時のお供として利用することもできるでしょう(とはいえ,「あくまでカロリーの割には」という意味なので,お腹が普通に減らないわけではありませんが)。
まとめ
以上,BASE FOODのカップ焼きそばのレビューでした。
本品は栄養価に優れていてかつカロリーは抑えめだったので,総菜などを追加して栄養価をさらに高めたり,減量用に用いたりできるところは特に魅力的に感じました。
1セットに12個入りですが,賞味期限が長いので持て余すことはありませんし,通常のカップ麺と異なり積極的に食べることもできるため,減量中であっても目に入るところに気兼ねなく積んでおくことができます。
この感覚は,ラーメンを食べる代わりにコンニャク麺を食べることと似ているかもしれません。
BASE FOODのカップ焼きそばはセール価格になりやすい市販品と比べて値段こそ高めではあるものの,継続コースにしてしまえば割り引きが受けられますし,何より使いやすいのでおすすめです。
通常のBASE BREADなどと同梱して送ってもらうことができるので,クール便を利用せざるを得ない冷凍のBASE PASTAと違い,送料が別にかかることはありません。
味についても,お馴染みのBASE FOODのそれで,慣れた私からすればむしろ美味しく食べられたほどですし,そうでなくても好きに味変をしてしまえば問題ないでしょう。
数字を見る限り内容量はやや少なめですが,食べた感は強く,温野菜と組み合わせれみれば色合いも良くなって健康的です。
食べ終わりに白湯を飲むようにすれば,ただでさえ少ない油のギトギト感もきれいさっぱり洗い流せました。
是非,1度試してみてください↓
最後までお読みいただきありがとうございました。