通販生活に慣れた昨今では,旅行しなくても,各地のおいしいものを通販で取り寄せては楽しむといった過ごし方が普通になってきました。
北は北海道から南は沖縄まで,送料もそこまで問題にはならず,デパートの企画展に出向いた場合と比べても,自分で好きなものを気ままに取り寄せた方が安く済む場合もあるほどです。
そこで今回は,北海道のお土産屋さんで買える袋麺をいくつか取り寄せてみました。
味噌,正油,豚骨など,基本となる味ごとにいくつか食べ比べてみたいと思います。
袋麺の魅力
袋麺の魅力は何といっても,値段の手頃さでしょう。
ラーメン屋さんに行けば800円はするでしょうが,袋麺であれば高くても300円程度で済んでしまいます。
最近はラーメンも高いですからね。
1回行くのと同じ値段で2~3つのラーメンが食べられてしまう方が得だと感じる方は,意外と多くいらっしゃるかもしれません。
もちろん,具がないことや,実際の店とは質的に味が異なるのは確かでしょうが,逆に袋麺ならではの魅力もあるわけです。
そんな袋麺をおいしく食べるためのラーメン鉢まで作られている昨今ですから,試さずに敬遠するのももったいないように思います↓
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そもそも,店が近くになければ一生食べることもないわけですが,もちろん本店がなければ袋麺も作られないわけで,本記事では,店と袋麺のどちらが優れているかの比較はやめておくことにしましょう。
さて,作り方ですが,基本的には以下のような手順になるでしょうか↓
- 麺をゆでる(時間は4~6分)
- スープを水に溶いて火にかける
- 麺を湯切りする
- スープをひと煮立ちさせて丼にそそぐ
- 具材と一緒に盛り付ける
スープを別の鍋で煮立てて作るのは,袋麺に特有の作法のような気がしています。
つまり,最後,別の鍋で茹でた麺と合わせて完成となるわけです。
具に関しては元から入っていないのが普通なので,自分で合いそうなものを楽しく選んできましょう↓
調理法も,野菜を茹でるだけに限らず,炒めたって構いません。
もちろん,そういった面倒を省いて,具なしの素麺で食べるのも自由です。
なお,本記事では,北海道に由縁のある袋麺を取り寄せ,それぞれの味の特徴などについてまとめていくことにしました。
味噌ラーメン
私の中で,北海道と聞くと,味噌味のイメージが強いのですが,それは最初に食べたラーメンが味噌ラーメンだったからかもしれません。
純連
袋麺の封を切ると,他の市販品では得られづらいほどの味噌の香りが漂ってきます。
具にはもやしを炒めてスープと混ぜました。
仕上げにネギとチャーシューを加えていただきます。
この袋麺を製造しているのは菊水という会社なのですが,生麺そのままのコシとツヤということで,最初はそのモチモチっぷりに「これが袋麺の通常レベルなのか?」と驚いたほどです。
甘いだけでなく豚のエキスが加えられているため,味噌には独特のコクがあります。
すっきりしていて飲みやすいので,最後の一滴まで飲み干してしまいました。
最後まで熱いまま食べられるのは,豚のラードがスープの表面を覆って,熱を閉じ込めるからです。
私は今回,クーラーの効いた部屋で食べましたが,次回は真冬に食べようと思います。
毛がに味 北海道ラーメン
こちらはテレビで紹介されたこともあったのか,一時品薄でした。
麺を茹でるときに気づいたのですが,麺がカニ味となっています。
スープにも,カニのむき身やえび粉が使用されているのですが,麺のインパクトがとにかく強かったです。
味はあっさりしていて,麺は小麦の風味もしっかりと感じられます。
味噌味なので,ネギやノリをトッピングすると合いますね。
味変には唐辛子を使いました。
一杯が丸ごとカニ味なので,カニが好きな人におすすめですし,普段お目にかかる頻度が少ないという点で,北海道らしさを感じられる袋麺だと思います。
ブタキング
二郎系インスパイアのブタキングですが,パッケージに「味噌一筋」と書かれているように,味噌要素が強いのが特徴です。
よく,味噌味を頼んだけれど,正油との違いがわかりにくいお店もありますが,こちらは確かに味噌味なのでご安心ください。
他に,超太麺とあったので期待しましたが,残念ながら,袋麺によくあるシコシコ麺でした。
そのせいで,食べたときの満足度を高めるには,具材のインパクトが強めになるように工夫することが必要となり,私はキャベツやもやしをフライパンで炒めたあとで塩コショウしています。
なお,上の写真にある程度の具でしたら,スープの濃さは書いてある通りの分量でバッチリです。
正油ラーメン
てつや
正油ラーメンとしては,てつやさんのものを取り寄せました。
スープは家系ラーメンに見た目は似ていますが,ずっとスッキリしています。
酸味がないため食べやすく,麺ともよく合っているように感じますが,こちらの製造元も先に紹介した菊水なので,麺自体はおそらく同じものでしょう。
おそらく,袋麺として1つの完成形なのだと思います。
具材としては,ノリやネギとの相性が良いように感じますが,彩りを添えるという点からはホウレンソウもおすすめです。
チャーシューは濃いめの味付けのものを用意すれば,万人におすすめできる一杯が完成します。
豚骨ラーメン
山頭火
結構,全国で目にするような感じがありますが,山頭火も旭川出身のお店です。
おなじみの菊水の麺は細麺なので,スープとよく絡みます。
スープは食べ終わりまでずっとすっきりしていて,豚骨ですが臭みを感じません。
豊かながらも甘い味わいと言えば伝わるでしょうか。
なお,具材は種類を選びません。
定番の紅ショウガやゴマ,マー油などとも合うでしょう。
ただし,ノリだけは合いません。
ご注意ください。
塩ラーメン
札幌円山動物ラーメン
円山動物園に売り上げの一部が寄付されるラーメンです。
こちらは,お土産用として見た目にも凝っていて,パッケージが可愛いばかりか,スープの袋までシロクマ模様となっております。
味ですが,今回唯一の塩味ということで,透明感が溢れながらも脂の感じもあるのが印象的でした↓
この味を嫌いだと言う人はいないでしょう。
チャーシューと卵は濃厚な味付けにしておくのが吉です。
麺は茹でて3分経つまではほぐれないくらいに,適度な弾力があります(製造は藤原製麺)。
値段も安めで買いやすいのでおすすめです。
まとめ
以上,最近食べておいしいと思った袋麺の紹介でした。
どれもおいしかったですが,味のインパクトだけで言えば【毛がに味 北海道ラーメン】がダントツで,人を選ばずにお土産に適している【白くまラーメン塩】も万人におすすめです。
道民の方は皆,今回紹介したような袋麺がすぐに買えるのでしょうか。
だとしたら,羨ましい限りです。
最初に述べたように,店で出てくるラーメンとは違う独自のアレンジを施しているところも多いので,店のものとは比較できないものの,袋麺を食べてみておいしいと思ったお店は覚えておいて,旅先で訪れてみるのも一興かと思います。
ちなみに,今回私が購入したのは,岡田商店というお店です↓
ちょうど,普段からじゃがポックルなどでお世話になっているお土産屋さんだったので,また注文するかと思います。
今回紹介した以外にもたくさんの種類の袋麺がありますので,袋麺から離れて久しいという方は,たまには試してみると,新たな発見や楽しみがあるかもしれません。
最後までお読みいただきありがとうございました。