ワタミと言えば昔は居酒屋のイメージでしたが,今ではイタリアンや中華,はたまたアメリカンからステーキ屋まで幅広く展開しています。
2024年10月には日本サブウェイもワタミが買収しました。
これらはすべて外食産業ですが,同社は宅食サービスにも力を入れており,「宅食」という言葉はワタミで登録商標されているほどです。
こちらに関してもいくつか種類がありますが,今回はその中から冷凍弁当を扱う「宅食ダイレクト」を取り上げ,その魅力に迫っていきましょう。
ワタミの宅食ダイレクトとは
ワタミの「宅食」には弁当や食材配達のサービスが複数含まれていますが,今回紹介する「宅食ダイレクト」はそのうち冷凍弁当の宅配に絞ったサービスの名称です↓
公式サイト
目指したのは「身体に必要なすべての栄養素を必要なだけ取れる食事」ということで,手軽にバランスの取れた食事が取れるところが魅力です。
一気にまとまった数を取り寄せて,冷凍庫にストックしておいて好きな時に出して食べる。
食べ切りさえすれば,「はい,ちゃんとした1食が取れました」と終わらせることができて,他のやりたいことに時間や頭を使える。
そのような生活は,ストレスフリーな毎日へと繋がっていきます。
もちろん,ただ栄養だけ取れればよいわけではありません。
美味しくなければ続きませんし,もはやそれは「食事」ではなく「摂取」でしょう。
しかし,そこは安心してください。
ワタミが外食産業で培ったノウハウは宅食にもしっかりと息づいています。
美味しい味付けや食材の選び方に加え,大規模な施設を利用した調理技術は,大手だからこそ為せる技です。
加えて,宅食ダイレクトの商品改善のためにアンケートを実施し,消費者の声に耳を向けるのと同時に,商品を定期的に確認して,調味料の量やかけ方,冷凍するタイミングやパスタの茹で時間まで改善し続けていると聞きます↓
高く評価されていることは,病者・高齢者食宅配市場で売り上げシェアNo.1の位置を2010年から10年以上維持しているところからもわかります(株式会社富士経済調べ。出典は「外食産業マーケティング便覧」より)。
なお,宅食ダイレクトのロゴマーク(上記画像の左下)にはピンク色のランチョンマットが描かれていますが,「幸せで優しい気持ちをもって自宅での食事を楽しんでほしい」という思いが込められているそうです。
続けて,栄養バランスについてより詳しくみていきましょう!
魅力1 栄養バランスが取れている
宅食ダイレクトのラインナップは2種類で,「いつでも三菜」と「いつでも五菜」になります。
この他に,いつでも二菜やアラカルト,そして介護食もありますが,あくまでオプションの扱いです。
どれも管理栄養士が設計しているので栄養バランスはしっかりしていますが,両者の違いとして,
いつでも三菜:3種の惣菜,10品目以上,250kcal,食塩相当量2g以下
いつでも五菜:5種の総菜,15品目以上,350kcal,食塩相当量3g以下
と思っておくのが良いでしょう(150gのご飯を食べる場合,上の数字に250kcalと品目を1種プラスしてください)。
昔は「1日30品目」が標語でしたが,現代は逆に過食の時代になったため,「主食・主菜・副菜を基本にバランスよく食べること」が重要視されています。
上の農林水産省のバランスガイドの1日分を足し合わせても,確かに17~22品目しかありません。
つまり,少量ずつでも色々な品目を食べることが大切だということです。
ところが,食生活を見直す目的でスーパーに出向いてみても,1つ1つの惣菜の量が多く,結局余らせてしまうかすぐお腹いっぱいになってしまい,品目数を稼ぐのは難しいことに気づきます。
そういったわけですので,「宅食ダイレクト」のようなサービスの存在は大変ありがたいことです。
次章では「いつでも三菜」についてレビューしてみましょう。
魅力2 塩分控えめでもおいしい
いつでも三菜は,以下に当てはまる方に人気があります↓
- 食生活に気を配りたい
- 食生活が乱れている
- 手軽な昼食・夕食を求めている
普段から塩分とカロリーが高めの私としては,こちらで調整しがちです(メニュー内容は,自分で選ぶよりもおまかせセットにする方が割引率が高いです)。
今回紹介する献立の栄養価は,ごはんも150g別に食べても,エネルギー525kcal・タンパク質20.5g・脂質15.7g・炭水化物70.2g・塩分1.5gとなります。
実に健康的です(インスタントのお味噌汁だけでも塩分2g以上含みます)!
ちなみに,消費期限については3~10ヶ月あるので心配する必要はありませんが,冷凍庫に入る量にしてください↓
「いつでも三菜」の容器はコンパクトなので,冷凍庫の下段に大体15食くらい入ります。
食べ方は簡単で,袋の右下を切って電子レンジで温めるだけです。
数分で出来上がりますが,調理時間が短いものは温めが上手くいかないこともあるので,追加で加熱します。
やり方は2通りで,
- 底を触って冷たければ,全体的に加熱する
- 食べたら冷たかった場合,それだけ別に再加熱
です。
この日は,ブリの照り焼きをメインに,大根のそぼろあんかけ,ひじきの炒め煮でしたが,ブリはしっかりと身が締まっています↓
あー,これは外で食べるときの味だ!
と思わされるのは,居酒屋の和民の味に慣れているからでしょうか。
主菜よりも副菜の方が美味しいことも意外に多く,私のNo.1は「ひじきの炒め物」だったりします↓
味は濃い目で深い味わいが魅力となっています。
「塩分控えめ」と聞くと,病院食みたいに薄味のものと勘違いする方もいらっしゃるかもしれませんが,この献立は「いつでも五菜」のものと共通です。
後者ではこれにさらに2つの惣菜が加わるとお考えください。
つまり,塩分量が増えるのは惣菜数の増加によるものですので,摂取する塩分の総量は控えめであっても,基本的に味がしっかり付いた献立を楽しめます。
次章では料金についてみていきますが,いつでも三菜は五菜のものよりも安上がりになるので,お財布にも優しいです。
宅食ダイレクトの料金を安くする裏ワザ
ワタミの宅食ダイレクトですが,買い方によって料金を安くすることができます。
なお,10食分の通常料金(ごはんなし)は
いつでも三菜:4890円+送料880円=5770円
いつでも五菜:5930円+送料880円=6810円
ですので,それを基順にみていきましょう。
そのときの状況に応じて,ベストな選択をしてください。
定期購入をする
まず,一番簡単なのは定期購入することです。
購入時に「定期購入」を選択することで,料金が約5%安くなり,具体的には先の三菜セットが245円オフ,五菜セットは297円オフになります。
長くワタミの宅食にお世話になることを決めた人であれば見逃せません。
とはいえ,定期購入は最低3回(最低でも21食)は頼まないといけないので,ちょっと試してみたい方や初めての方にはおすすめできません。
そこで,もう少し簡単にできることを紹介していきましょう!
「冷凍ご飯・なし」を選択する
「冷凍ごはん・なし」を選択することは,最も簡単にできる節約方法です。
200gのご飯を宅食ダイレクトで購入すると10食セットで1520円余計にかかるので,これを自炊に変えればより安く済ませられます。
ちなみに,市販されているご飯の相場は大体このくらいの価格設定ですので,別段ワタミのごはんが高いというわけではありません。
一度に多く頼む
冷凍弁当はヤマトのクール便で届くので,送料は880円とやや高めです。
そのため,一度に多く届くようにして,配送される頻度を下げることで送料分を安くできます。
定期購入する場合も「7日」以外の「14日」か「28日」の配送間隔を選択してみてください。
例えば,「7日」だと4回配送されるところが,「28日」では1回で済むわけで,送料が880円×3回=2640円安くなります。
初回購入特典を利用する
こちらは,これから初めて「宅食ダイレクト」を利用する方しか使えませんが,初回購入であれば,
- 継続割(定期購入が21%引き)
- お試し割(1回分だけ,990~1050円安くなる)
が利用可能です。
このとき,ついでにアラカルト(麺や丼の具)も追加購入できるので,興味があるものは試してみてください。
以下は麺類のちゃんぽんです↓
クーポンコードを利用する
ダイレクトメールや送られてきたチラシに,クーポンコードの書かれたお得情報が載っている場合があります。
ちなみに,本章の最初の画像は「2週間限定の特典」で,定期購入に申し込むことで初回送料が実質無料になるものでした。

まとめ
以上,ワタミの宅食ダイレクトの魅力を紹介してきました。
実例として「いつでも三菜」を食べた時の様子も述べましたが,定期コースであれば送料込みで1食あたり500~600円台(ごはんなし)で利用でき,栄養バランスが安定するだけでなく,味も大手らしく完成度が高いものでした。
もちろん,毎日冷凍弁当を食べる必要もありません。
例えば,朝は軽めにして,昼はがっつり,夜は宅食ダイレクトで締める日を週に数回設けるだけでも,食生活をだいぶ変えられます。
特に,これまで食品宅配サービスをあまり利用したことがない方は,利用する前と後でどのくらい生活が変化するか試してみるのはいかがでしょう↓
私の周りでは,介護関係に携わる友達が毎日の食生活(特に副菜)を非常に気にしています。
年齢を重ねると,それだけ普段の栄養バランスがものを言うようになることを知っているからでしょう。
みなさまも是非,ご自愛ください。
最後までお読みいただきありがとうございました。