ワタミと言えば昔は居酒屋のイメージでしたが,今ではイタリアンや中華,はたまたアメリカンからステーキまで幅広く展開しています。
これらはすべて外食産業ですが,同社は自宅での食事にも力を入れており,「宅食」という言葉はワタミの登録商標となっているほどです。
そんな食事の宅配サービスですが,メインに据えているのは「弁当の宅配」であり,食材を宅配するのは九州地方限定となっています。
今回はそんな宅食の中から「冷凍弁当」を扱う
宅食ダイレクト
について取り上げ,その評判についてみていくことにしましょう!
ワタミの宅食ダイレクトとは
ワタミの「宅食」には弁当や食材配達のサービスが複数含まれていますが,今回紹介する「宅食ダイレクト」はそのうち冷凍弁当の宅配に絞ったサービスの名称です↓↓
公式サイト
目指したのは「身体に必要なすべての栄養素を必要なだけ取れる食事」ということで,手軽にバランスの取れた食事がとれると評判です。
一気にまとまった数を取り寄せて,冷凍庫に入れておいて好きな時に食べる。
何も考えずに食べ切れば,「はい,ちゃんとした1食が取れました」と終わらせて,他のやりたいことに時間や頭を使う。
そんな生活は,ストレスフリーな毎日へと繋がっていきます。
もちろん,ただ栄養だけとれればいいわけではありません。
おいしくなければ続きませんし,もはやそれは「食事」ではなく「摂取」でしょう。
しかし,そこは安心してください。
ワタミが外食産業で培ったノウハウは宅食にもしっかりと息づいています。
おいしい味付けや食材の選び方に加え,大規模な施設を利用した調理技術は,やはり大手こそが為せる技ではないでしょうか。
加えて,宅食ダイレクトの商品改善のためにアンケートを実施,消費者の声に耳を向けるのと同時に,商品を定期的に確認し,調味料の量やかけ方,冷凍するタイミングやパスタの茹で時間まで改善し続けているそうです↓↓
それは高齢者食宅配市場で売り上げシェアNo.1の位置を2010年からずっと維持していることからもわかります(株式会社富士経済調べ。出典は「外食産業マーケティング便覧」より)。
なお,宅食ダイレクトのロゴマーク(上記画像の左下)にはピンク色のランチョンマットが描かれていますが,「幸せで優しい気持ちをもって自宅での食事を楽しんでほしい」という思いが込められているそうな。
続けて,栄養バランスについてより詳しくみていきましょう!
栄養バランスが取れている
宅食ダイレクトのラインナップは2種類で,通常の「おまかせコース」と食生活に気を配った「塩分カロリーケアコース」になります。
沢山コースがあっても分かりづらいこともあるので,このくらいがちょうどよいです。
どちらも管理栄養士が設計しているので栄養バランスはしっかりしていますが,両者の違いとして,
おまかせコース:5種の惣菜,15品目以上,350kcal,塩分3g以下
塩分カロリーケア:3種の惣菜,10品目以上,250kcal,塩分2g以下
となっています(多くの方が150gのご飯を食べるので,上の数字にカロリー250kcalと品目が1種プラスされます)。
昔は「1日30品目」が標語でしたが,現代は逆に過食の時代になったため,「主食・主菜・副菜を基本にバランスよく食べること」が重要視されています。
上の農林水産省のバランスガイドの1日分を足し合わせても,確かに17~22品目しかありませんね。
つまり,少量ずつでも色々な品目を食べることが大切だということです。
ところが,食生活を見直す目的でスーパーに出向いてみても,1つ1つの惣菜の量が多く,結局余らせてしまうかすぐお腹いっぱいになってしまい,品目数を稼ぐのは難しいことに気づきます。
そういったわけですので,「宅食ダイレクト」のようなサービスの存在は大変ありがたいことです。
本記事では「塩分カロリーケアコース」についてレビューしてみることにします。
塩分カロリーケアコースの魅力
塩分カロリーケアコースは,以下に当てはまる方に人気があります。
- 食生活に気を配りたい
- 食生活が乱れている
- 手軽な昼食・夕食を求めている
普段から塩分とカロリーが高めの僕としては,「塩分カロリーケアコース」の方を利用することが多いです(人が家に泊まりにくるときなど,「おまかせコース」を買い足したときもありましたが)。
今回紹介する献立の栄養価は,ごはんも150g別に食べても,エネルギー525kcal・タンパク質20.5g・脂質15.7g・炭水化物70.2g・塩分1.5gとなります。
実に健康的ですよね(インスタントのお味噌汁だけでも塩分2g以上含みますし)!
ちなみに消費期限については3~10ヶ月あるので心配する必要はありませんが,冷凍庫に入る量にしてくださいね(笑)
「塩分カロリーケアコース」の容器はコンパクトなので,冷凍庫の下段に大体15食くらいは入ります。
食べ方は簡単で,袋の右下を切って電子レンジで温めるだけ。
数分で出来上がりますが,調理時間が短いものは温めがうまくいかないこともあるので追加で加熱します。
やり方は2通りで,
- 底を触って冷たければ,全体的に加熱する
- 食べたら冷たかった場合,それだけ別に再加熱
です。
この日は,ブリの照り焼きをメインに,大根のそぼろあんかけ,ひじきの炒め煮でしたが,ブリはしっかりと身が締まっています。
「あー,これは外で食べるときの味だ」
と思わされるのは,居酒屋の和民の味に慣れているからでしょうか。
しかし,主菜より副菜の方が驚くほど美味しいことも意外に多く,僕的No.1は「ひじきの炒め物」だったりします。
「塩分ケア」と聞くと,「病院食みたいに薄味のもの」と勘違いする方もいらっしゃるかもしれませんが,この献立は「おまかせコース」のものと同じです。
「おまかせコース」ではこれにさらに2つの惣菜が加わるとお考え下さい。
つまり塩分量が増えるのは惣菜数の増加に依るものですので,塩分ケアであっても,基本的に味がしっかり付いた献立が楽しめます。
次章では料金について考えていきますが,「塩分カロリーケアコース」は「おまかせコースより」も安上がりになるのでお財布にも優しいです!
料金を安くする裏ワザ
ワタミの宅食ダイレクトですが,買い方によって料金を安くすることができます(裏ワザと呼ぶほどではないかもしれませんが)。
なお,7食分の通常料金(ごはんなし)として
塩分カロリーケアコース:3889円+送料800円=4689円
おまかせコース:4667円+送料800円=5467円
ですが,それを送料込みで「3500円・4200円」にすることもできる場合があります。
そのときの状況に応じて,ベストな選択をしてください!
定期購入をする
まず,一番簡単なのは定期購入することです。
購入時に「定期購入」を選択することで,料金が10%安くなります。
長くワタミの宅食にお世話になることを決めた人であれば見逃せませんね。
とはいえ,定期購入は最低3回(最低でも21食)は頼まないといけないので,ちょっと試してみたい方や初めての方にはおすすめできません。
そこで,もう少し簡単にできることを紹介していきましょう!
「冷凍ご飯・なし」を選択する
「冷凍ごはん・なし」を選択することは,最も簡単にできる節約方法です。
150gのご飯を宅食ダイレクトで購入すると160円がかかるので,これを自炊に自炊に変えればより安く済ませられます。
ちなみに市販されているご飯の相場は大体このくらいの価格設定ですので,別段ワタミのが高いというわけではありません。
一度に多く頼む
冷凍弁当はヤマトのクール便で届くので,送料は800円とやや高めです。
そのため,一度に多く届くようにして,配送される頻度を下げることで送料分を安くできます。
定期購入する場合も「毎週」以外の「隔週」か「4週」の配送頻度を選択してみてください。
例えば同じ14食を購入する場合でも,「隔週」にすれば「毎週」より800円安く済ませられます。
初回購入を利用する
こちらはこれから初めて「宅食ダイレクト」を利用する方しか使えませんが,初回購入であれば,送料分が無料で注文可能です。
現在は4食セットも注文できます(1食あたりの値段はちょっと高めになりますが)。
しかも,4食セットをカートに入れた後で,上に出てくる各コース名またはメニューをクリックすると,さらに注文を追加することもできます。
例えば「塩分カロリーケアコース」だとこのように5種類の7食セットから自由に追加可能です。
アラカルト(麺や丼の具)も送料無料で追加購入できますので,是非興味があるものは試してみてください。
※余談ですが,アラカルトのちゃんぽんはおいしいです!
クーポンコードを利用する
ダイレクトメールや送られてきたチラシに,クーポンコードの書かれたお得情報が載っている場合があります。
本章の最初の画像は「2週間限定の特典」で,定期購入に申し込むことで初回送料が実質無料になるものでした。
こういったクーポンコードは注文時に入力することを忘れないようにして下さいね!
まとめ
以上,「ワタミの宅食ダイレクト」の評判と,代表して「塩分カロリーケアコース」のレビューと料金についてみてきました。
定期コースであれば1食あたり500~600円(ごはんなし)で利用でき,栄養バランスが安定してくるだけでなく,味も大手らしく完成度が高いものです。
それに何も毎日3食冷凍弁当にしろということでもありません。
1週間の食事を数回置き換えるだけでも,食生活をだいぶ変えられます(食べ方の例として,朝は軽く,昼はがっつり,夜は宅食ダイレクトで締めるなど)。
特にこれまで食品宅配サービスをあまり利用したことがない方は,利用する前と後でどのくらい生活が変化するのか試してみてはいかがでしょうか。
僕の周りでは,介護関係に携わる友達ほど,毎日の食生活(特に副菜)を気にするようになっています。
それほど,年を取ってくると普段の栄養バランスの差が表に出てくるのでしょう。
みなさまも是非,ご自愛ください。
最後までお読みいただきありがとうございました。