今回はOisixの「Vegeel(ベジール)」という野菜ジュースについて,その特徴をレビューしてみることにしましょう。
「畑で野菜を絞ったような味がコンセプトになっている」ということで,Vegetableと絞り汁が合わさったようなネーミングが付いています。
私は普段,KAGOME社の野菜ジュースを飲むことが多いのですが,今回それと飲み比べもしてみました。
野菜ジュースは細々とでも長く続けていくものだけに,栄養素はもちろん,飲みやすさが特に気になるのですが,果たしてこのVegeelの実力はいかがなものでしょうか。
Vegeelの特徴
Vegeelの特徴は主に3つあります。
1つ目は「食感」で,のどごしと言った方がよいのかもしれませんが,スムージーのようなあらごしの食感が特徴です。
味はまったく異なりますが,大根おろしを口の中に入れたときのような食感と言えば伝わるでしょうか。
野菜感が感じられます。
私は当初,野菜ジュース生活を始める前にジューサーも考えたのですが,余程の思いがある方でなければ,準備や片づけにかかる手間を考えると導入しにくいのではないでしょうか。
私はいまだジューサーの方には手を付けられずにいます。
続けて2つ目の特徴ですが,1本で摂ることのできる野菜量がなかなかに多いことです。
18種類の野菜が300g入っていて,種類としては緑黄色野菜が中心。
その中には「野菜の王様」と呼ばれるケール,そしてクレソンも含まれます。
みなさんは野菜をどんな目的で摂りますか。
私はおそらく多数派でしょうが,栄養バランスをしっかりさせたいからです。
野菜には,ミネラルや食物繊維そしてビタミンといった,体内で作れない成分が多く含まれています。
余談ですが,ビタミンCを体内で合成できないヒトやマウス,そしてサルだけが風邪を引くといった話を過去に面白いなと思って聞いていたことがありました。
厚生労働省のガイドラインによれば「1日350gの野菜を摂りたい」ということで,基本,野菜が不足がちの現代人なわけですから,野菜ジュースを飲む価値はやはりそれなりにあるというものです。
最後3つ目の特徴としては「安心さ」を挙げたいと思います。
このVegeelは砂糖や食塩,合成着色料や保存料を使用していないだけでなく,グリーンチェック(放射性物質のチェック)も通過した商品です。
もちろん「Oisix」というブランドも,出どころのしっかりとした食材を扱っているイメージがあります。
Vegeelをおすすめする人
続けて,Vegeelがどのような方におすすめかについてみていきますが,真っ先に挙げられるのは,朝ごはんでサラダを作って食べたりする時間がない方でしょう。
「実際このVegeelをいつ飲むのか」というアンケートをOisixの方で実施したところ,「朝に飲む」と回答した方が61.7%だったそうで,半数以上の方は,朝に家を出る前に飲んでから出かけるというのがお決まりのパターンになっているようです。
なお,野菜を摂ることで「元気が出る・イライラしない」というのが,個人の感想の中では多く言われていることで,朝に野菜成分をチャージしてから出かけるというのは,これから社会に出ていくものの態度として理に適っている印象があります。
また,次章において市販の野菜ジュースと比較する際にも述べるのですが,このVegeelはあまり多く量を飲まなくてもかなりの野菜を摂れてしまうという魅力があり,朝起きたばかりのようなイマイチ食が進まない場面においても残さず飲めるところが強みでしょう。
そして,もう1人のおすすめは子どもです。
野菜を食べようとしない子どもであっても,野菜ジュースなら飲んでくれることが多いようで,私も姪たちが来た時に出してみたところ,比較的飲んでくれやすかったように感じました(アンパンマンのジュースや麦茶も手ごわかったです笑)。
先に述べた「グリーンチェック」というのも,乳幼児用の安全を確かめるための検査ですからね。
そういった安心さも含め,幼い頃から自然な味で子どもを育てることというのは,成長してからの味の好みにも良い影響を与えるのではないかと個人的には感じています。
市販品との比較
それでは最後に,このVegeelをKAGOMEの野菜ジュース2種類と比較してみましょう!
左から,「野菜生活・Vegeel・野菜一日これ一本」です。
先ほど指摘した点についていろいろと比較してみると,以下のまとめのようになります↓↓
- 野菜生活:66kcal,20種類の野菜120g,3種の果物,カリウム340mg,食物繊維0.3~1.2g,ビタミンA370~1,300μg,ビタミンC35~140mg,ビタミンK0~13μg,葉酸1~12μg,糖質13.1g
- Vegeel:58kcal,18種類の野菜300g,レモン果汁,カリウム680mg,食物繊維1.7g,ビタミンK6μg,葉酸8~79μg,糖質11.9g
- 野菜一日これ一本:68kcal,30種類の野菜350g,レモン果汁,カリウム700mg,食物繊維1.2~2.9g,ビタミンE2.7mg,ビタミンK11μg,ビタミンA270~1400μg,糖質13.7g
KAGOMEの2種類はどちらも売れに売れている定番商品で,栄養素的には「野菜一日これ一本」が優れている印象です。
なお,今回の主役であるVegeelに含まれていた野菜はどれも,他の2種にも含まれている結果となりました。
これだけ聞くと,Vegeelを選ぶ決め手は特になさそうです。
が,2つの点で特筆すべき点があり,まずは先の写真のコップに入っている量をみてください。
Vegeelのみ,量が半分程度に見えます。
実はVegeelの1本分は125mlで,残りのKAGOMEのものはどちらも200mlです。
変な話栄養素だけで見るのであれば,2本でも3本でも一度に飲めば,その分野菜も倍々で摂れることになりますよね。
Vegeelの1mlあたりに含まれる野菜量は2.4gであり,この3種類の中では断トツに高いです。
これはつまり,少量で結構な野菜が摂れてしまうことを意味し,朝のようなあまり量を飲みたくないようなときに効果を発揮します。
そして,2つ目ですが,飲んだときの味です。
野菜生活100は完全にフルーツジュースで,食感はまったくなく,さらっとしています。
野菜一日これ一本は,今度は逆にトマト感が強く,家の母などは苦手で飲めません。
さらに食感はドロリとしていて重いので,一度に200ml飲むのは中々に大変です。
Vegeelはフルーツ感はなく,さほど甘くありません。
現に糖質も少なく,カロリーも最低です。
味にくせはなく,最も飲みやすいのがVegeelだと言えるでしょう。
ただし,値段については注意が必要で,野菜生活や野菜一日これ一本が1本90円弱(24本2,000円強)で買えるのに対し,Vegeelは1本150円強(30本4743円)もします。
Vegeelはコスパが悪いのが難点です。
まとめ
以上,Vegeelの特徴とおすすめできる人,そして最後に他社の野菜ジュースと栄養成分の比較や飲んだ味の感想をまとめてきました。
最後に本記事で触れたVegeelの特徴について箇条書きにしますと,
- 野菜感のある食感
- 少しの量で多くの野菜が摂れる
- グリーンチェック
- 朝忙しい家庭やお子さまにおすすめ
- ただし値段はややお高め
となります。
私は普段,食材の宅配サービスでOisixを利用していることもあって,Vegeelを定期便で頼むこともありますが,他社の野菜ジュースが味的に大丈夫なようであれば,別段Vegeelにしなければいけないこともないでしょう。
ですが,普段飲んでいる野菜ジュースの味に不満があるようでしたら,Vegeelを一度は試して欲しいとは思います。
最後までお読みいただきありがとうございました。